高齢者への譲渡問題
*前回のブログに書いたビーグルミックスのビー(仮名)は里親さんが見つかり、
現在2週間のトライアル中です。
ビーグルを探していた方で、お留守番もほぼなし。
トイレトレーニングがまだでもいいと言ってくださって名前までつけてくださいました。
2週間ご自宅で一緒に過ごしていただいてOKでしたら正式譲渡となります。
ビーの幸せがやってきますように。
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12月は市役所からの情報で、市内のエサやりさん宅に来ている猫たちのTNRでした。
主な対象は3匹。
前からいる大きなサビ猫と茶トラの姉妹です。
この、エサやりのおばあちゃんがかなりのくせ者。
話が飛びまーす!
しっちゃかめっちゃか、思いつくまましゃべるから結局何いってんだかわからない。
電話ではらちがあかないので市役所の職員と一緒に家まで行き、話を聞くことに。
それでも訳わからん。
「猫は何匹いるの?」
「何時ころ来るの?」
「何歳くらい?」
これだけ聞ければいいのに、クロちゃんがどうの、トラがどうした、あそこの公園にエサやりに来てる人がどうのと関係ないことばっかり。
私、この手の人大の苦手です。
途中で話を放棄、市役所さんに任せました。
おばあちゃんが家に入った後、二人で話を整理。
要するに3匹ってこと?となりました。
私はこのおばあちゃん苦手だけど、市役所さんは冷静にメモを取りながら聞くことができる人。
だからお任せした次第です。
その後もおばあちゃんと話さないといけない場面ではTNR仲間の兄や捕獲部長(よく間違われるけど女性です)に任せていました。
兄も捕獲部長もあのおばあちゃん大丈夫って言うからびっくり!だからお任せいたしました。
おばあちゃんは茶トラの姉妹(その時点では雌雄わからず)を誰か飼ってくれないかとしきりに心配していましたが、もう大人に近い大きさなので里親探しは難しいでしょうと説明。
でもしかし!おばあちゃんが、飼い主が見つかったって言うじゃあーりませんか!
おばあちゃん(Aさん)が声掛けしたBさん、Bさんが見つけた里親候補のCさんの三人に電話してみると…。
みーんな70過ぎのおばあちゃん。
しかも里親候補のCさんには後見人なし。
私「失礼ですが、将来Cさんが入院してしまったりしたら猫のお世話をしてくれる方はいらっしゃいますか?」
Cさん「いません」
私「ご近所の方は?」
Cさん「近所付き合いありません」
チーーーーーン。
はい、ムリ。
里親候補が高齢の場合は特に後見人がいなければ譲渡はできません。
しかも若い猫もお渡しできません。
失礼かもしれないけれど、高齢だと病気、入院、はたまたお亡くなりになるかもしれないからです。
飼い主が猫の世話をすることができなければ猫は生きていくことができません。
同居のご家族がいてお世話してくれるなら安心ですが、それもない、他人で頼める人もいないのではムリ。
Bさんにも事情を説明。
Bさんは、せっかく飼い主を捜してやったのに断る?なんでや?!と言ってきました。
Bさん「ダメってなんで?せっかく飼い主が見つかったんだからいいじゃないの!」
私「Cさんが将来入院したら猫はどうするんですか?外に出しちゃうんですか?
それまで何年も家猫として暮らしていた子をいきなり外に出したら生きていけませんよ?
それなら初めから野良猫として生きていく方法を学んだ方がいいと思います。
一旦幸せな生活をさせてから放り出して、その子が餓死してもいいんですか?」
Bさん「…そうなったら仕方ない。」
(@_@)(@_@;)(;一_一)
「この人たちは何なんだ。戦前の考えを引きずっている。たしかここは東京都だったよね。
今はたしか平成だったよね。」←心の声
この会話の後、数日たってもこの人たちの考えは変わりませんでした。
頑張って同じことを何回も説明してみましたが、理解はしても納得はできない様子。
ということは、この人たちの家族もわかってないってこと?
高齢者で後見人がいないから里親を断った事情を説明してあげられる人がいないってことか。。。
犬猫の殺処分やTNRうんぬんの前に、感心がない人が沢山いるんだって思い知りました。
人間は自分が関心があることしか頭に入らないのでしょうから、まーたく感心がない犬や猫の情報は目にも留まらないんでしょう。
だれでも動物が好きなわけじゃないしね。
感心がない人にとったら「殺処分」という言葉も???なんでしょうね。
そんな人たちへの呼びかけも大事ですが、感心がある人たちに呼びかけた方が早いのかも。
不幸な犬や猫、動物たちに心を痛めているけれど行動を起こすまでには至っていない人。
何をどうすればいいかわからない人。
そんな方たちに力を借りた方がいいかもしれない。
ひとりの力は小さくても、沢山集まれば大きな力になるでしょう。
カタチにするにはどうすればいいか考えよう。
そして不幸な犬や猫がいない世界をみんなで作ろうね。
その3匹のその後はまた書きますね。
すっごいミラクルが待っていたのだ!
有限会社 シャブロン東京事業所
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