犬のしつけ、アニマルコミュニケーション、アニマルコミュニケーター育成、犬のきもち

2016/06/18

地域猫TNRって賛否両論あるんだって?

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アニマルトーキング コンサルタント、マリアかあさんです。

動物の気持ちを通訳する人ってことです。
   
私と有志の仲間で取り組んでいるTNRですが、
  
良く思っていない人もいるんだって最近知りました。
  
私は反対意見を言われたことがないし
  
自分がどう思われているかなんてほぼ考えないので
  
ぜーんぜん知りませんでした。
  
え?そうなの?!なんで???だったので
  
ググってみました。
   
反対の方の言っている(書いている)ことをよんでみると…。
    
地域猫事情を知らなかったり、糞尿被害を受けて
   
あまり考えず、知ろうとしないで感情を表現しているだけなんだな~って印象でした。
  
あとは猫をワナでとっ捕まえて否応なしに手術させるって虐待じゃん!可愛そう!
  
て感じかな?
   
まあ一見すると猫を苛めてるみたいですよね。
   
エサでつってワナにはめて怖い思いをさせるんだから。
    
TNRはまだ世の中に知れ渡っていないから
    
一般の方には情報が少なく、だからそうなっているんだと思いました。
   
一見いじめだけど、それをせざるを得ない大きな問題があるのです。
    
猫をいじめてるんじゃないんだよ、野良猫ってこんな生活なんだよって
    
現実を知ってほしくて書いてみました。
    
TNRってなんだ?とか
   
野良猫に困っている方はどうぞ読んでみてください。
    
TNRとは、野良猫を

T(Trap)捕獲して
   
N(Neuter)不妊手術をして耳をV字カット
   
R(Return)元の場所に返す

片耳をVカットするのは手術済のしるしです。
    
不妊手術の為に全身麻酔している時にカットするので
  
痛みはありません。
   
V字にカットした耳が桜の花びらのように見えるので
   
さくら猫と言われています。
   
では何故わざわざ野良猫を捕獲して不妊手術するのでしょう。
   
猫の繁殖力は驚くほどで、4か月ごとに出産することができます。
   
一回の出産で平均3~5匹の子猫を出産します。
   
現に私たちが捕獲した母猫たちは何年も出産を繰り返していました。
     
野良猫の場合、カラスに取られてしまったり
   
弱い子は生きていけなかったり
   
オス猫同志のケンカに巻き込まれてしまったりして
    
半数はいなくなってしまうようです。
    
1年で3回出産し、一回の出産で生き残る子猫が2匹とします。
   
1年で6匹。
   
2年で12匹。
  
3年で18匹。
   
  
その間、生まれた子猫たちも同じようにどんどん出産するのです。
   
どこに行っても野良猫を見かけるのはこういった事情からです。
   
   
これは、大げさなことを言っているのではなく事実です。
   
野良猫は大人になっても(なる前から)過酷な生存競争と闘っています。
   
   
食べるものを探し、寝る場所を探し、縄張り争いを繰り返しています。
   
気温40度の真夏も、大雪が降る真冬もずーっと宿無し生活なのです。
   
熟睡もできず、常に周囲を警戒する生活。
   
楽しいですかね?幸せですか?
   
駐車場でのんびりお昼寝している野良猫ちゃんはとってもかわゆい。
   
でも、本当は毎日戦場で戦う戦士なのです。
   
  
では野良猫ってそもそもどこから来たんでしょう?
  
   
それは
  
人間が捨てたから。
  
  
野生のイエネコなんていません。
   
   
人間が捨てた猫が野良猫になって数が増えたってことなのです。
   
人間が捨てた猫が増えすぎてしまったから
   
年間10万頭の猫が殺処分されているっておかしくない?
   
人間て生死を自由に操る神なんでしょうか。
   
しかも殺処分て、眠るように死んでいく安楽死ではないんです。
   
犬や猫は、ガスで苦しみながら殺されるんです。
   
保健所(動物愛護センター)は最近、できるだけ殺処分しない方向で
    
動いていますが、猫の殺処分ゼロは現状では難しそうです。
   
「家の周りに野良猫が増えちゃったから保健所に電話しよう」てのは
    
「すいませーん、こいつら殺しちゃってくださーい」ってこと。
   
   
人間ってどんだけずるいんだろう。
    
人間てそんなに偉いのかなー。
  
   
だから
  
これ以上野良猫が増えないためにTNR活動があるのです。
   
ただ、猫の数に対してTNRをする人間の数が少なすぎます。
   
   
TNRしたって猫が全然減らないじゃないか!って言ってる人もいるようですが、
  
猫の数に追いつけないのが現状なのです。
   
それでも、一匹だけでもいいから不幸な猫を増やさないために
   
活動している人たちはいます。
    
   
たった一匹の猫に不妊手術すると、その後に産まれたであろう数十匹の不幸を
  
未然に防げるということになります。
    
  
野良猫が増えて困ってしまったら、TNR活動をしている団体もしくは個人の方を
   
探してみてください。
   
ネットで探したり市役所に紹介してもらう手もあります。
   
   
エサをあげないだけでは野良猫は減りません。
   
なんとかしてその日の食べ物を見つけて生きているのが野良猫なのですから。
   
庭に居ついた猫を可愛がり、餌付けして病院へ連れていき
   
手術を受けさせるのもTNRです。
    
  
手術後はお庭の一角で寝床とご飯、お水をあげて可愛がれます。
  
トイレを作ってあげるのもお忘れなく。
   
  
  
ここ3ヶ月ほどで私たちは8匹の猫のTNRと4匹の子猫を保護、里親さんに引き渡しをしました。
  
少し広めの駐車場を中心とした一角にいた猫はみんなさくら猫になりました。
  
これからは数か所あるエサ場でご飯を食べて縄張りを守って生きていくはずです。
   
その子たちがみんな寿命を迎え、猫がいなくなると、どこからかノラちゃんが来て
   
また数頭の縄張りになります。
   
   
その子たちを捕獲、手術を受けさせ、さくら猫になったらまた数年は子猫が生まれなくなって
  
縄張りを守って生きていくのです。
  
  
20年生きる飼い猫とは違い、野良猫の寿命は3~5年と言われています。
  
この違いにビックリでしょ!
  
それだけ過酷なのですよ。
  
   
本当は全部の猫に家を提供したいけど
     
物理的に無理です。
   
   
私たちには幸い子猫の預かりを申し出てくれたメンバーがいるので
  
子猫は人間に慣れさせてから里親さんを探し引き渡すことができます。
   
    
本当に微力だけど
   
何もしないなんてできない。
   
    
そんな人が全国でやっている活動です。
    
   
野良猫がいなくなる日までがんばろー!(^o^)

 

 

 

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